病院からのお知らせ

新年の挨拶

 明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話に成りました。また、当院の精神医療等に対しご協力をいただき、重ねてお礼申し上げます。

 さて、気に成ります感染症の動向はいかがでしょうか。コロナ感染症は5類となりましたが流行は続いておりますしパンデミック以前とはどうも感染症流行の仕方が違ってしまっているようです。当院としては引き続き入院患者さんへの感染を防ぐ対策を可能な限り取ってまいります。しかし、患者さんへの過度な行動制限はいたしません。慎重に注意しながら出来るだけ行動を自由にしていただく方針で臨みたいと考えております。引き続きのご協力をお願い申し上げます。

 さて、当院の本業である精神医療について、今年の展望を申し上げます。まずは精神科救急医療を更に充実させたく思います。新薬の導入や特殊な薬剤での治療を積極的に進めてまいります。昨年の10月には新しいうつ状態の治療法である反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法の導入を行いました。これはお薬での症状コントロールが難しい患者さんにとって次の治療選択肢に成りうる療法と考えております。詳しくは当院にお問い合わせいただけると幸いです。加えてこのような生物学的治療法にとどまらず社会心理学的治療、福祉的観点での包括的治療の充実を通し外来、入院患者さんへの手厚い精神医療を提供いたします。医師、看護師にとどまらず心理士、精神保健福祉士、訪問看護、デイケア、作業療法、精神保健福祉・介護保険機関との連携を更に強固なものにいたします。こころを病んだ方々が社会、家庭で生活できるよう多角的支援を続けます。やむを得ず入院の長引く患者さんへの充実した栄養、身体管理など治療環境の提供も忘れません。当院は各分野のプロが揃っていると自負しております。職員が持てる専門性を十分に発揮し「地域に広がる精神医療」を展開する所存です。

 本年もよろしくお願い申し上げます。

                       

社会医療法人二本松会 山形さくら町病院
院長 江口拓也

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