新年の挨拶
明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話に成りました。また、当院の精神医療、コロナ対応等に対しご協力をいただき、重ねてお礼申し上げます。
昨年5月に新型コロナ感染症が2類相当から5類となりました。公の検査体制や集計状況が緩和されましたので、感染者の数、動向が見え難くなってしまいました。世の中ではコロナ感染症は収束したかのように経済活動を中心に動き始めました。しかし、実情はいかがでしょうか。特に医療機関、病院としてはまだまだ警戒しなければならない状況が続いております。当院としても特に入院患者さんへの感染を防ぐ対策を取っております。しかし、残念ながら完全に防ぐことは不可能です。今後、考え方を変え「常にあるウイルス」として出来る限り職員一丸となって対応を行っていく所存です。引き続きのご協力をお願い申し上げます。
さて、当院の本業である精神医療について、これからの展望を申し上げます。
まずは精神科救急医療を更に充実させたく思います。そして、新薬の導入や新しい治療法の導入を通し入院いただいた患者さんへの手厚い精神医療・治療を提供いたします。早期の退院、そして再入院のないように外来、訪問看護、デイケア、作業療法、精神保健福祉機関との連携機能を強固なものにいたします。こころを病んだ方々が社会、家庭で生活できるよう支援を続けます。やむを得ず入院の長引く患者さんへの充実した栄養、身体管理など治療環境の提供も忘れません。そのためには人の力が必要です。
当院は各分野のプロが揃っていると自負しております。職員が持てる専門性を十分に発揮し「地域に広がる精神医療」を展開する所存です。
本年もよろしくお願い申し上げます。
社会医療法人二本松会 山形さくら町病院
院長 江口拓也