クロザピン治療について
当院では、治療抵抗性統合失調症に有効性が高いクロザピンの使用施設登録を2013年に行いました。以降、多くの方にご利用いただいております。
クロザピン治療が検討される状態とは
◇他の薬で治療していても次のような症状がみられる場合
- 幻聴や妄想に悩まされている
- 引きこもって何もできない
- 入退院を繰り返している
◇次の症状がある為に必要な量の薬が服用できない場合
- 足がムズムズしてじっと座っていられない
- 手足がつっぱる、または動いてしまう
- 歩く速さや動作が遅くなった
◇きちんと薬を服用していても次の行動が続く場合
- 多量の水を飲んでしまう
・・・etc
治療を希望される方へ
統合失調症の方でクロザピン治療をご希望される方は、主治医へご相談ください。
主治医(かかりつけ医)からの紹介が必要となります。
※クロザピン治療を受けるにあたっては、定期的な検査や入院が必要となります。
≪クロザピン治療の流れについて≫
①まずは主治医(かかりつけ医)にご相談ください。
かかりつけの医療機関より紹介いただき、受け入れの可否について検討します。
(状態によってはすぐにお受けできない場合もございます。)
受け入れ可となれば…
②相談(担当医より薬剤の説明)の為に一度受診していただきます。
※その際、可能な限りご家族さまも同行いただきますようお願いします。
(受診日は医療機関を通してご連絡いたします)
③入院日決定
(入院日についても医療機関を通じてご連絡いたします)
④入院治療開始 ・・・※入院期間は概ね6ヶ月程度になります。
(治療の経過により、医師と相談の上期間は前後する場合がございます。)
入院時は手続きなどもございますので、ご家族さまとご来院ください。
医療機関の皆様へ
当院ではクロザピン導入目的の入院をお受けしています。
(初回受診、相談は火曜日午前のクロザピン外来枠でご来院いただくことになります。)
導入をご検討されている患者様がいらっしゃいましたら、医療福祉相談室へご連絡下さい。
<相談受付時間> 月~金 9:30~16:00 (祝日、年末年始を除く) <連絡先> 山形さくら町病院 医療福祉相談室 TEL:023-631-2315(代表) / FAX:023-625-5711(代表) |
---|
≪ご相談から受け入れまでの流れについて≫
◇医療福祉相談室へご連絡下さい
受け入れに必要な情報をご案内致します
(診療情報提供書およびクロザピン導入依頼書*)
診療情報提供書およびクロザピン導入依頼書の準備が整いましたら、郵送またはFAXにてお送り下さい。
(尚、FAXの場合は個人情報を一部マスキングしていただき、送信前に医療福祉相談室へご一報いただけますと幸いです。)
いただいた情報をもとに検討した結果(受け入れの可否、日時等)を追ってご連絡致します。
◇入院前に一度外来受診していただきます。
(当日、診療情報提供書(原本)をお持ち下さい。また、直近の血液検査のデータがございましたら合
わせてご準備下さい。)
クロザピンによる治療では、同意書が必要となります。当日は治療の概要についてご説明させ
ていただきますので、可能な限りご家族様の同行をお願い致します。
※現在ご入院中の方の場合は、相談枠にてご対応させていただきますが、その際8,800円の保
険外請求となりますことをあらかじめ患者様へお知らせ下さい。
◇入院治療の開始となります。
入院時も保護者となるご家族様との来院をお願い致します。
※患者さまの状態によって、お受けできない場合や、病床の調整に時間を要す場合もございま
すことをご了承下さい。
◇治療方針については、引き続きご相談させていただきます。
クロザピン導入後、治療効果、並びに検査結果等により、クロザピン治療を中断し、逆紹介と
させていただく場合がございます。
何卒、ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。