施設長あいさつ
納得してもらえる老後を目指して
介護老人保健施設かなやの里 施設長 島貫政昭
このたび、鈴木先生の後任としてかなやの里の施設長を拝命した島貫政昭と申します。昨年まで、津波の大被害に遭った陸前高田市の岩手県立高田病院内科に勤務しておりました。患者さまは高齢者が多く、訪問診療や在宅看取りも行ってきました。
訪問診療の際は身支度をなさって迎えられる101歳の方がご家族の介護だけで過ごされ、朝になり呼吸が止まったのを発見されて確認に伺っております。身体症状の訴えも少なく、ご本人は毎日の生活に満足なされておられたので出来たことです。また訪問看護で毎日点滴を継続しながら在宅看取りを行った方や、ご家族の負担のために老健施設にお願いした方もおられました。一方、消化器と呼吸器疾患により疼痛の多い患者さまとご家族の心理的負担は大きく、頻回の訪問診療と訪問看護では不十分な状態となる方も少なくありませんでした。このように疾患や症状とご家族の介護度と各種サービスの利用の程度により終末期の過ごし方が違ってきます。
介護老人保健施設は、在宅復帰を目指して医療的管理のもとにリハビリに重点を置くことが求められております。入所に当たっては、ご家族とその目的を強く共有して、アドバンスケアプランニング（事前指示書、事前療養計画）を行い、入所されてからはフランス生まれのユマニチュードという対処法で入所者の心の平安と快適な生活が得られて、リハビリ活動の向上につながることを期待しています。かなやの里はベテラン職員ぞろいです。地域の皆様のお力になれるよう邁進してまいりたいと思います。
かなやの里運営方針
人は、生活の仕方、好み、身体の状況、ご家族の状況など、個人によって様々です。リハビリテーションや介護のニーズや、ご本人の望む生活のあり方も様々です。そうした個々のニーズや望みにできる限りお応えすることが、当老健の目指すところです。
入所フロアーにはユニット構造の個室が20室準備されています。長期の入所・短期の入所のどちらの方も、より家庭的な環境で過ごせるよう工夫しております。
地域にお住まいのご高齢の皆さまが、自分にふさわしい生活を、慣れ親しんだ地域で送ることが出来るようお手伝いします。
かみのやま病院・認知症デイケアあららぎの里・居宅介護支援事業所・訪問看護ステーションなど、現在もご高齢の方や、認知症でご苦労なさっている皆様へお手伝いをさせて頂いている各部門と協力しながらサービスを提供していきたいと思います。
かなやの里概要
| 名称 | 介護老人保健施設「かなやの里」 |
| 定員 | 入所59名 短期入所療養介護（ショートステイ）を含む |
| 開設日 | 平成29年4月1日 |
| 所在地 | 〒999-3103 山形県上山市金谷字下河原1370 茂吉記念館前駅そば |
| 電話 | 023-677-1081 |
| FAX | 023-677-1082 |
介護老人保健施設としての「かなやの里」
介護老人保健施設（略して「老健」）とは、高齢者が一定の医療と必要な介護を受けながら、本人の生活に寄り添ったリハビリテーションを提供していく施設です。介護保険のサービスであり、利用される場合は要介護認定を受けていただく必要があります。
入所（定員59名）
病院に入院していた方が、退院した後、自宅での生活に不安がある場合など、当施設に入所して頂き、ご本人の生活の仕方に応じたリハビリテーションを継続して行い、自宅へ戻ることができるよう、また老人ホームやグループホームなどの施設へ入所できるようお手伝いします。 また、自宅での生活が大変になってきた方の場合も同様のお手伝いをさせていただきます。介護が必要な方も、ご本人の状態に応じた介護を行います。
短期入所療養介護（ショートステイ）
入所施設ではショートステイの受け入れも行います。介護にあたっているご家族の急な外出や外泊の時、定期的な短期入所の利用により介護にあたる方の休息などの目的でも利用できます。
利用申し込み受け付けについて
随時受付を行っております。利用をご希望の方は下記までご連絡ください。
| 問合せ先 | 〒999-3103 山形県上山市金谷字下河原1370 |
| 電話 | 023-677-1081 |
| FAX | 023-677-1082 |
その他
詳細は、各サービスのページをご覧願います。