初夢
新型コロナ感染症が、社会全体に大きな影響を与えておりますが、老健施設でも利用者の方の御家族との面会が制限され社会から隔離された生活を送ることになっています。施設職員の我々も注意して生活していますが、残念ながらクラスターの発生を経験することになりご利用の方々に大変なご心配とご迷惑をかけてしまったことを反省しております。
施設の特徴として、濃密な人間関とならざるを得ないので一旦発生すればクラスターとならざるを得ない状況と理解はしていましたが、現実は予想以上でした。保健所の指導も大変貴重で、薬剤の効果も素晴らしいものでした。とは言うもののその間の入所されている方々の生活は制限され御不自由かけたことは確かです。家族のある職員も感染の危険を感じながらお世話しなければならないし、感染職員は勤務できないので残った職員に過剰な勤務を強いることになるので、大きなストレスでした。現在も週二回の職員の抗原検査を保健所に報告する事が求められております。
新年を迎えるにあたって、好ましいとは言えない話で始めてしいましたが、更なる患者の発生の報道がありますので、より一層の慎重な行動が望まれるわけです。社会的にはインフルエンザ並みだからと軽く扱われようとしていますが、老人の最後の生命の火を消すのがインフルエンザであるといわれているように、インフルエンザ並みだから不安になる必要はないのではなく、命に係わる感染症だと考える必要があります。
スペイン風邪言われるインフルエンザが消えたように、新型コロナ感染症も消滅してもらいたいものです。初夢です。
2023年1月1日
介護老人保健施設かなやの里
施設長 島貫政昭