二本松会からのお知らせ

令和4年新年ご挨拶

私的なことで済みません。識字能力の低い頃には低能児の扱いをされ、苛めに遭っていましたが、担任の先生が変わり私も変わりました。毎日の朝会で皆に本を読んで聞かせてくれ、私にはbook₋startと謂う贈りものを呉れたのです。「ビルマの竪琴」にはとても感動しました。口酸っぱく言われていたのは、何時、何処で、誰が、何をしたかを文の骨格にして誰にでも解る文章を、また、本を読んだら感想と粗筋を書き示しなさいと。今は、手当たり次第に本を読み放しする乱読が趣味の一つとなっております。冥土で先生は嘆いているかしら。

過日、山形法人協会の雑誌で山口周氏は今後の企業リーダーは、whatとwhyとhowとを明確に示さないと生き残れないと述べて、適切な事例を挙げて説明をしておりました。私は納得致しました。同じ意味ですが、戦略、戦術そして作戦と順立てて考え進めること、これもリーダーには必要なことと思います。

戦略としては病院経営安定化を計り、高水準医療を保持し、病院間の協調を考えております。疾病構造の変化、人口減少と年齢構成の変化にも柔軟に対応できる戦略を創りたいものです。そして、戦術はSWOT析を軸にして、病院の力量に似合う実現可能の高い戦術を、即ち、普段の努力と反省に裏打ちされた高水準医療と地域に根差した病院を創りあげたいものであります。戦略戦術の先にあるのは作戦です、これが難しい。現場をよく知りぬいている方が指揮してゆくのが言わずもがなですが、統率の妙が発揮できるように、戦術を編み出した方々が手助けしてこそ奏功するものでしょう。

言うことは易しいのですが、計画を創りあげて施行するには英知と汗が。

社会医療法人二本松会 理事長 峯田武興

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