二本松会からのお知らせ

新年に思う

心に沁みる言葉

令和3年1月  理事長  峯田武興

栃木県に住む私の大学同級生の家には、鮎釣りの帰りに何度も立ち寄り酒を酌み交わし、奥様の手料理を楽しむこと数十度。そんな彼が健康を害して寝込み、舌癌をも併発したとの連絡を受けました。彼とは仙台の下宿のお寺のこととか、二度も仲人を引き受けてくれた脳外科教授(JS)のこと、結婚式の祝辞を時と場を違えて私が二度も引き受け大受けをしたことや、論文で怒られたことなどの追想で何時も時を忘れ盛り上がったのでした。

大の仲良しの彼の余命が幾ばくも無いと解り、驚愕し、命の儚さをしみじみと感じました。結婚式の祝辞ではお褒めを頂いた私、今度は、死と悲しみを分かち合え、死と悲しみの時と場所を共有できる別れの言葉を彼に奉読する用意をしておりました。

弔辞は心に沁みる思いを参列した人の心に伝えるのが難しく如何に言葉を纏めるかと悩んでおりました。しかし、私の家内の状態が極めて悪くなり、果たせず仕舞いとなり慙愧の想い一入です。

何時、何処で、誰が、何を考え、何をしたかと書きなさいと小学校の時から言われてきています。文は主題が決まれば推敲を重ねることができます。しかし同じ言葉でも話言葉は難しい。敬語、謙譲語などを織り交ぜて正しく話す、更に方言などが混じると難易度が増してきて、心が上手に伝わったのか心配を致します。

私は話を大きくしない、繕わない、そして嘘を言わないと心掛けて、いつも話し相手に心が通じるようにと話をしています。

私の言葉で傷ついた人には紙面を借りてお詫びいたします。

令和二年はコロナ禍で始まり社会に多大な影響と不安を与え未だに収束しないので、この一年を不安な気持ちで過ごして来た方が多いものと思っております。

今年、令和三年は延期されたオリンピックも開催され、コロナウイルス感染症の対策も眼鼻が付いて明るい年になるものと信じて居ります。何時も弾んだ気持ちを抱いて暮らし、互いの楽しい話で盛り上がる場を数多く作り上げたいものです。

健康には十二分の気配りをして、牛歩の歩みでも構いません、前に進みましょう。

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